2026年6月の移民関連ニュース

こんにちは。いよいよワールドカップが開催されはじめ、弊社のあるバンクーバーも開催地なので待ちの至る所にワールドカップの雰囲気を感じることができます。さて、今回のブログでは最近発表された移民関連の情報について御紹介します。

1.最新の移民統計データ

カナダ移民局(IRCC)では、毎月2か月ほど前の移民統計データを発表しています。その概要は以下の通りです。

①留学生の減少

昨年のブログでも取り上げたように、2028年までの移民計画で短期滞在者の人数を人口の5%未満にすると発表されていました。

その公約に従い、4月30日の時点での留学生の数は2年前に比べて84%も減っています。これを達成するべく移民局は

  • 留学生数の上限設定 :2024年に留学生の就学許可証(Study Permit)発行数に年間上限を設けました。さらに、2025年および2026年においても、この上限をさらに引き下げることを発表しました。
  • 留学生プログラムの強化: 就学許可証の不正取得を防ぐため、入学許可証(Acceptance Letter)の確認を義務化しました。また、学生がより安定した環境で学べるよう、経済的要件(必要資金の証明額)を引き上げました。

②外国人労働者の減少

同じようにWork Permitの保有者数も2年前に比べて67%も減少しています。これを達成すべく移民局がしたことは以下の4点です。

  • 外国人労働者プログラム(TFWP)の改正 :低賃金労働者の雇用上限を10%に制限しました(一部の需要の高い部門では20%)。また、失業率が6%以上の国勢調査メトロポリタン地域においては、低賃金の雇用申請の審査を停止しました。さらに、高賃金職種の最低賃金基準を引き上げたことで、これらの制限が適用される職種の範囲が拡大しました。
  • 卒業後就労許可プログラム(PGWP)の改革: PGWPの申請要件を厳格化しました。これにより、移民政策の目標および労働市場のニーズと、プログラムの整合性を高めています。
  • 一時滞在者の配偶者に対する就労許可の制限 :留学生および外国人労働者の配偶者に対する就労許可の資格要件を厳格化することで、発給数を制限しました。
  • 特定の熟練労働者の永住権取得を加速 :すでにカナダ国内の需要の高い分野で就労している特定の熟練一時労働者を対象に、永住権取得プロセスの迅速化を図りました。

2026年4月30日付けのデータ詳細は、こちらのリンクから確認できます。

https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/corporate/reports-statistics/statistics-open-data/immigration-stats/students-workers.html?utm_source=IRCCSM&utm_medium=twitter

2. 州推薦プログラム(PNP)申請者への通知

カナダ政府は、永住権申請の審査遅延による就労資格の喪失を防ぐため、2026年6月9日から2026年12月31日までの期間限定で、以下の緩和措置を導入しました。これにより2026年6月9日より、カナダ国内で州推薦プログラム(PNP)を申請中の特定の申請者は、特定の就労許可カテゴリーを申請する際、申請受理通知(AOR:Acknowledgement of Receipt)をまだ受領していない場合でも、永住権申請が提出済みであることを証明する代替書類を使用できるようになりました

<対象となるWork Permit>

  • Bridge Open Work Permit(A75):特定の条件を満たすPNP申請者が利用可能です
  • Employer-specific Work Permit(T13):州からの推薦状が期限切れであっても申請できる場合があります
  • Eligible Spousal Open Work Permit:PNP申請者の配偶者も、同様の条件でWork Permitを申請しやすくなっています

<備考>

  • BOWPなどの就労許可申請は、現在お持ちの就労許可の期限が切れる数ヶ月前に余裕を持って行うことが極めて重要です。期限が切れた後の申請は、ステータスの回復(Restoration of Status)が必要となり、就労資格が一時的に失われるリスクがあります。
  • PNPのノミネーション条件によっては「雇用主指定」の制限がついている場合があり、その場合はオープン就労許可ではなく、特定の雇用主に紐づいた就労許可が必要になることがあります。

ご自身の現在のステータスや、どの段階まで手続きが進んでいるかによって最適な対応が変わりますので、IRCCサイトと各州のPNPのHPで最新の要件を確認した上で、専門家に相談することをお勧めします。

3. 直近のExpress Entryの傾向

2026年に入ってからも引き続きFrenchカテゴリーの優先度は高く、Invitationは毎月1回は出されています。

以下が前回のブログから現在までのRound of Invitation情報です。この中で特筆すべき点は、4月2日にTradesカテゴリーでのDrawが久しぶりにされたことです。基準点も477点と低いので、引き続き需要のある職種と認定されている証拠になります。

その他の太字は各カテゴリーでの最低基準点になりますが、全て3月に集中しています。4月以降は基準点が徐々に高くなっていっているので、このまま今年受け入れる移民予定数に応じて基準点を高めていく可能性はあると思います。

DateRound typeLowest CRS scoreITAs
May 28, 2026French4094500
May 27, 2026CEC5183000
May 25 & 11, 2026PNP805/798334/380
April 29, 2026French4004,000
April 28, 2026CEC5142000
April 27&13, 2026PNP795/786473/324
April 15, 2026French4194000
April 14, 2026CEC5152000
April 2, 2026Trades Occupations4773000
March 31&17, 2026CEC509/5152250/4000
March 30&16, 2026PNP802/742356/362
March 18, 2026French3934000
March 5, 2026Senior Managers with Canadian Work Experience429250

以下はこれまでの傾向を元にした、カテゴリー別のInvitationの対象得点です。

Draw TypeTypical CRS
Senior Managers429
Canadian Experience Class(CEC)509-520
Provincial Nominee Program(PNP)740-800
French Language Proficiency380-420
Trades Category477
Healthcare Occupations430-470
STEM Occupations480-510

その他のExpress Entryの詳細情報は以下を参照ください:

Express Entry: カテゴリー別の職種参照欄
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/immigrate-canada/express-entry/rounds-invitations/category-based-selection.html#category

*2026 Express Entry 優先カテゴリー情報
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/news/2026/02/canada-prioritizes-top-talent-in-2026-immigration-express-entry-categories.html

*最新のRound of Invitation情報

https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/corporate/mandate/policies-operational-instructions-agreements/ministerial-instructions/express-entry-rounds.html

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今回のブログでは最近のニュースをランダムに取り上げてみました。引き続き移民政策は厳しい傾向ですが、政府が求める職種は明確ですので、カナダ移住を目指している方はその点を視野に入れたうえで、カナダでの学歴と職歴を積み重ねていくことが重要です。

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