Immigration Levels Plan 2026-2028 発表
こんにちは。2025年11月4日、カナダ政府は2026~2028年の「Immigration Levels Plan(移民受け入れ計画) 」を発表しました。これは毎年公表される法定計画で、今後3年間の移民受入目標と見通しを定めるものですので今回のブログで紹介していきます。
今回の計画の重点
今回の移民計画では、一時滞在者と永住者の受入数を抑制して、持続可能な移民水準へ回帰することが強調されています。以下は3つの主要なコミットメントです。
1. 2027年末までに一時滞在者を総人口の5%未満に減少する
2. 2027年以降、永住者受入数を総人口の1%未満に安定化させる
3. 2029年までに永住者受入数の内フランス語話者の比率を12%に増加する
1. Temporary Residents
昨年度の計画より、留学生や外国人労働者といったカナダに新規到着する一時滞在者の受入目標数が設定されています。
Work Permit
外国人がカナダで就労する場合、①労働市場影響評価(LMIA)が必要なTemporary Foreign Worker Program(TFWP)、②LMIA不要のInternational Mobility Program (IMP)いずれかのWork Permitが必要です。TFWPは既に地域毎の失業率等を踏まえたLMIA申請制限が課され、2026年以降も申請の厳しさが増す見込みです。そのためワーキングホリデー等のIMPが主な選択肢になりつつあります。
(※関連記事:LMIA申請の大都市圏失業率)
Study Permit
2024年以降、Study Permit発給数に初めて上限が設けられ、留学生受入数は大幅に減少しています。2026年の受入目標数は2025年の約半数となる見込みです。
(※関連記事:【重要】留学生プログラム、ルール大幅改定)
| 2025年 | 2026年 | 2027年 | 2028年 | |
|---|---|---|---|---|
| Work Permit | 367,750 | 230,000 | 220,000 | 220,000 |
| TFWP | 82,000 | 60,000 | 50,000 | 50,000 |
| IMP | 285,750 | 170,000 | 170,000 | 170,000 |
| Study Permit | 305,900 | 155,000 | 150,000 | 150,000 |
| 合計 | 673,650 | 385,000 | 370,000 | 370,000 |
外国人労働者と留学生の合計受入目標数が2025年673,650人から2026年385,000人に大幅削減されていますが、実際は2025年度実績が目標値を大きく下回っている現状です。2025年1~8月の外国人労働者受入数は年間目標の約42%に留まる154,515人、また同時期の留学生受入数は年間目標の約29%に過ぎない89,430人です。このため、2026年度以降に一時滞在者の受入数が急減するというより、2025年度実績に近い水準が示された印象です。
2. Permanent Residents
永住者の受入目標は前年並みの380,000人に抑えられ、その内64%を占める経済移民が最優先されています。経済移民の中では、各州・準州が独自に永住候補者を推薦するProvincial Nominee Program(PNP)の重要性が高まり、受入規模はExpress Entryに近づきつつあります。
2025年当初PNP枠が一時的に半減しましたが、年後半にはオンタリオ州とPEIを除く州で増枠しました。国外からの新規申請者よりも既に各州で働く人を優先する傾向が強まり、州政府も移民戦略を主導する流れを示しています。
| 2025年 | 2026年 | 2027年 | 2028年 | |
|---|---|---|---|---|
| 経済移民 | 232,150 | 239,800 | 244,700 | 244,700 |
| Express Entry | 137,600 | 109,000 | 111,000 | 111,000 |
| PNP | 55,000 | 91,500 | 92,500 | 92,500 |
| その他 | 39,550 | 39,300 | 41,200 | 41,200 |
| 家族移民 | 94,500 | 84,000 | 81,000 | 81,000 |
| 難民等 | 68,350 | 56,200 | 54,300 | 54,300 |
| 合計 | 395,000 | 380,000 | 380,000 | 380,000 |
3. Francophone
ケベック州以外のフランス語話者の受入目標数は引続き増加しており、今後数年間はフランス語話者の移民優遇政策が続く見込みです。(※関連記事:2025年10月発表の移民関連ニュース)
| 2025年 | 2026年 | 2027年 | 2028年 | |
|---|---|---|---|---|
| ケベック州以外のフランス語話者 | 8.5% (29,325) | 9% (30,267) | 9.5% (31,825) | 10.5% (35,175) |
一時措置:Work Permit保持者を永住権移行
カナダ政府は今回のImmigration Levels Planの一環で、移民制度を持続可能な水準へ見直す一時措置として、2026~2027年の2年間で最大33,000人のWork Permit保持者を永住権へ移行すると発表しました。これはImmigration Levels Planの永住者受入数とは別枠の追加人数です。現時点では地域や対象職種、申請プロセスといった詳細は発表されてないため、今後の発表を要確認です。
また同時に、難民指定等を受けた保護対象者についても、今後2年間で約115,000人を永住権へ移行すると発表しました。
「2026-2028 Immigration Levels Plan」の詳細はカナダ政府のHPを参照ください。
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/corporate/mandate/corporate-initiatives/levels.html
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/corporate/mandate/corporate-initiatives/levels/supplementary-immigration-levels-2026-2028.html
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早いもので今年は独立して5周年を迎えました。今年は特に移民法が厳しくなっている事もあり、多くのお客様のコンサルテーションを行い、申請サポートをする機会に恵まれました。今後も移民法は頻繁に変更する予定ですので、最新の法律に着眼しながら多くの方をサポートしていきたいと思っています。
既存の御客様を除いて年内の営業は一旦終了させていただきます。新規のお問合せがありましたら、こちらのフォームからご連絡ください。新年は2025年1月5日以降に順次対応させていただきます。
それでは、素敵な年末年始をお過ごしください。
“You are one step closer to Canada!”


