低賃金ストリームにおけるLMIAの停止
こんにちは。今回は、Labour Market Impact Assessment (LMIA)ベースのWork Permit (就労ビザ)申請者及び、雇用主の皆様への重要なお知らせです。
前回の記事で、カナダ政府が低賃金(Low-Wage)ストリームにおけるLMIAの廃止を検討していることをお伝えしましたが、これに関して2024年8月26日、カナダ政府はこのストリームにおけるLMIA申請の大幅な変更を発表しました。
LMIAとは?
カナダの雇用主が外国人就労者を雇う際、就労が許可されるためにはポジティブLMIAの取得が必要な場合があります。
ポジティブLMIAは、カナダ人や永住権保持者の雇用が困難であり、外国人労働者を雇用する必要性があると判断されたことを意味します。また雇用主は、外国人を雇用してもカナダの労働市場に悪影響を及ぼさないことを証明する必要があります。
LMIAの各申請ストリームの詳細はこちらをご確認下さい。
具体的な変更点
2024年9月26日より、低賃金ストリームにおけるLMIA申請について以下の変更が実施されます。
失業率が高い地域でのLMIA停止: 失業率が6%以上の大都市圏において、低賃金ストリームのLMIA申請受付が停止されます。
対象外職種:第一次農業、食品加工、水産加工、建設業、医療職種
外国人労働者の雇用上限10%: 雇用主は、全従業員数の10%を超えて外国人労働者を雇用することが制限されます。
対象外職種:第一次農業、食品加工、水産加工、建設業、医療職種
最長雇用期間の短縮: 低賃金ストリームを通じて雇用された外国人労働者の最大雇用期間が、従来の2年間から1年に短縮されます。
今回の発表の詳細は、下記カナダ政府Webサイトをご確認ください。
カナダ政府の今後の動き
カナダ政府は今後も労働市場の状況を注意深く評価し、必要に応じてさらなる調整を行う予定であるとしています。
今後90日以内に、高賃金(High-Wage)ストリームやその他のLMIAについても見直す予定であるとし、申請処理プロセスに変更が加えられる可能性があるとのことです。
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カナダ政府は、今回の措置が雇用主のLMIAへの依存を減らし、カナダ人労働者の雇用機会を守ると同時に、経済の安定につながることを期待しています。
LMIAベースのWork Permit申請に関して、アドバイスやサポートが必要な方はこちらのフォームからお気軽にお問い合わせ下さい。
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