TFWプログラムのコンプライアンス体制を強化
こんにちは。今回は、Work Permit (就労ビザ)で働く外国人労働者を保護するためのカナダ政府の取り組みについて情報をお届けします。
2024年6月、カナダ政府は、労働市場の公正性と外国人労働者保護のさらなる向上を目指し、Temporary Foreign Worker (TFW)プログラムのコンプライアンス体制を強化する取り組みを発表しました。
背景と必要性
カナダは長年、一時滞在の外国労働者を受け入れ、様々な場面でその重要性を示してきました。しかし、過去においては一部の雇用主が労働法や契約条件を守らないケースが見られ、これが外国人労働者やカナダの労働市場に悪影響を与えることもありました。
コンプライアンス体制を強化する取り組み
カナダ政府は、以下のような措置を実施することにより、TFWプログラムの雇用主のコンプライアンスを継続的に確保する体制の強化に努めています。
監査と罰則の強化：
雇用主に対するより頻繁かつ厳格な監査と査察の実施が進められています。査察は職場への予告または抜き打ちでの訪問、従業員や雇用主とのインタビューを含む場合があり、雇用主は情報を提供し、プログラム要件を遵守していることを示す必要があります。
昨年度、カナダ政府は2,122件の監査を行い、監査を受けた雇用主のうち、94％が順守していることが確認されました。またこの期間、プログラム規則に違反した雇用主に対して210万ドルの罰則が科され、これは前年度の154万ドルから約36％増加した数字でした。
不正の報告ツールの活用：
外国労働者の健康と安全を保護るため、TFWプログラムでは、匿名での不正行為を報告するためのツールが活用されています。多言語によるライブチャットツールも利用可能です。
2023年4月1日から2024年3月31日までに、カナダ政府は8,426件の情報提供を査定し、そのうちの57%が査察の開始、査察中または外部協力機関に引き継ぎされたと報告しています。
労働者の権利保護と教育活動：
カナダ政府は、労働者の権利を守るための教育活動も強化しています。一時滞在の外国人労働者は、カナダの労働法の下でカナダ人と同じ権利を持ちますが、これを知らない労働者や雇用主も多いため、政府は啓発活動を通じて情報提供を行っています。
詳細は下記のリンクをご参照ください。
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上記のような取り組みにより、カナダ政府はTFWプログラムが労働市場に対してより効果的で公正なものになることを目指しています。その結果、カナダで働く一時滞在の外国労働者にとって、より安全で公正な労働環境が確保されることが期待されます。
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