移民受け入れ拡大のための政策
こんにちは。今回は、今後の移民政策に関するニュースをお届けします。カナダ移民局Immigration, Refugees and Citizenship Canada (IRCC)は、より多くの短期滞在外国人労働者や留学生の永住権取得を支援する政策を提示しました。
永住権取得を目指す短期滞在者のための5つの戦略
短期滞在の外国人労働者や留学生は、新型コロナウイルス・パンデミック後のカナダ経済の回復と成長において重要な役割を担っています。カナダ移民局はそれらの人々の永住権取得を支援するために、下記5つの戦略を提示しました。
(1) 移民受け入れの拡大
より多くの短期外国人労働者に永住権取得の機会を提供し、労働力不足解消と経済成長を促進するため、カナダは毎年43万人以上の新規移民を受け入れる意向を示しています。今年は、過去最高の43万1,645人の新規移民を受け入れる見込みです。
2022年11月1日には、2023年から2025年の移民受け入れ政策についても発表がありました。それによると、2025年までに年間500,000人を受け入れるとの事で、これから永住権取得を視野に入れている方には朗報です。
(2) Express Entryシステムの改良
経済的な目標や労働市場のニーズ、地域経済の優先順位に基づいて申請者を選別できるよう、Express Entryシステムを改良するとしています。Express Entryにおけるポイント・システムの基準、特にカナダでの職歴や学歴、語学力、ジョブ・オファーに与えられるポイントが見直される予定です。
(3) NOC 2021への移行
カナダ移民局は、2022年11月16日よりNational Occupational Classification (NOC) 2021を採用する予定です。この移行と同時に新たな職業分類システム“TEER”が導入されます。これまで 0、A、B、C、Dで分類されていたスキルタイプ及びスキルレベル構造が廃止となり、移行後は職種に必要な訓練(Training)、教育(Education)、経験(Experience)、責任(Responsibilities) の程度を表すTEER 0~5の6段階に分類されます。
この新しい職業分類システムでは、新たに16の職種がExpress Entryの対象となる一方で、これまで対象であった3つの職種が対象外となるで注意が必要です。詳しくは過去の記事をご確認ください。
(4) フランス語を話す移住者の地域への移住拡大
カナダ移民局はケベック州以外の地域にフランス語を話す移住者を分散・増加させるため、新しい地方プログラム(Municipal Nominee Program)の追加に取り組んでいます。また、各州・準州が労働市場のニーズに合った移民をよりスムーズに受け入れることができるよう、各州ノミネーションプログラム (PNP)制度の改善にも引き続き取り組んでいます。
(5) 移民システムの近代化
新規永住希望者をできるだけ早く永住者としてカナダに迎えられるよう、カナダ移民局は申請処理能力の向上、移民局サービス利用者の満足度の向上及び、技術的な改善によるシステムの近代化を進めるとしています。
上記移民政策に関する詳細は、下記のリンクをご確認ください。
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- QA
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上述の通り、今後の移民政策が発表され、直近では2022年11月16日よりNOC 2021の採用、新しい職業分類システム“TEER”が導入されます。
該当する職種や条件に関するアドバイスやサポートが必要な方、永住権申請にご興味のある方は、こちらのフォームよりお問い合わせください。
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