2022年 Express Entryの動向は?
こんにちは。今回は、ここ数ヶ月あまり審査に進展のないExpress Entryシステムについて情報をまとめてみました。このシステムを使って永住権取得を目指している方は必読です!
コロナ禍でのExpress Entryの現状
長期に渡る新型コロナウイルスの影響で、カナダ移民局Immigration, Refugees and Citizenship Canada (IRCC)は2022年2月1日の時点で約180万件という多大な未処理申請を抱えています。そのためExpress Entryにも大きな遅れが出ており、一部の対象カテゴリーではInvitation to Apply (ITA) の発給が長らく行われていません。今ある未処理申請を最優先させていることがExpress Entryの審査遅延の理由の1つと考えられますが、このシステムを使って永住権取得を目指している方は、先行きについて不安を抱いていることと思います。
2021年ITAの発給は CECとPNPのみ
昨年はCanadian Experience Class (CEC)とProvincial Nominee Program (PNP)申請希望者へのみITAが発給されました。2021年2月13日にはCEC申請希望者へ大量のITAが発給されましたが、(関連記事はこちら) そのCECへも2021年9月14日のITA発給を最後に、その後は行われていません。
2021年FSWへのITA発給はなし
2020年12月23日を最後に、FSW(Federal Skilled Worker)プログラム申請希望者へのITA発給は行われていません。FSWプログラム申請希望者の多くがカナダ国外に滞在しているのに対し、CEC申請希望者の多くがすでにカナダに在住し、新型コロナウィルスによる渡航制限等の影響を受けにくいことから、FSW申請者へはITAが送られず、CEC申請希望者へのITA発給が優先されたと考えられます。
下記のページよりITA発給状況を確認することができます。
Express Entryシステムについては、下記のページより概要をご確認頂けます。
Express Entryの今後は?
カナダ移民局は、現在一部の対象カテゴリーでITA発給が滞っているのは一時的なものとしつつも、再開予定時期などの具体的な発表は行っていません。ですが、移民局としても現在のコロナ禍で、才能や高いスキルを持つ永住希望者たちが、長い間審査に時間を要していることを理解しているようです。
先日、カナダ移民局の ニュースリリースにて、移民局サービス利用者の満足度向上と移民システムの近代化を目指した政策が発表されました。
発表によると、2021年度経済・財政政策において、溜まっている未処理申請書類件数を減らすため、8500万ドルを予算に計上したとしています。この投資により申請のデジタル化の促進及び、移民局スタッフを増員し、各申請審査期間を従来の審査期間に戻すべく努力をしていくとのことです。
*今回の記事の参考資料はこちら
NATIONAL POST – Canada pausing intake of highly skilled immigrant workers amid heavy backlog
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現状、FSWやCEC申請希望者に対するITA発給再開に関する詳細は発表されていませんが、One Pacific Immigration Consulting では現在の動向を留意し且つ今後を見据え、お客様に合う最適な永住権申請プランをご提案します。
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